山梨県の地盤調査事例

山梨県の地盤について

山梨県内の地盤は、4分の3が固い岩盤を占めています。一方、山から削れた砂や河川沿いの堆積物による柔らかい地盤が甲府盆地に分布しています。地震の際、山間部は地すべりや斜面崩壊の恐れがあり、柔らかい盆地の地盤では揺れが増幅され、液状化の恐れもあり、要注意です。

特に液状化しやすい都市は、甲府市、笛吹市、玉穂町、田富町、山梨市、塩山市、勝沼町、富士吉田市、忍野村、山中湖村などがあります。甲府盆地南部ではさらに、地盤沈下が観測されており、これまで沈下量の大きい地点では281mmに及んでいます。

数多くの調査方法がある

株式会社ハギ・ボーでは、さまざまな地盤調査方法を用いています。地盤を掘削して、採取された土質試料から地層構成を明らかにする、基本的な地盤調査であるボーリング調査、ボーリング孔内に測定管を挿入し、地盤に圧力をかけてその変位の状況から地盤の変形係数を導き出すプレッシャーメータ試験（孔内水平載荷試験）、戸建住宅の地盤調査として多用されているスウェーデン式サウンディング試験等、数多くの調査方法があります。

ボーリングや三塾圧縮試験を行う

昭和測量株式会社においては、計画される予定位置においてテストボーリングを実施し、深度1mごとに標準貫入試験を併行して、あらかじめ当該地の地盤構成や相対的な硬軟・密度、更に地下水位や支持層を明確に把握し、設計・施工の基礎資料に供することを目的として実施します。基礎地盤が軟弱層で構成される場合は、すべり破壊の検討に必要な試験、三軸圧縮試験を行い、強度定数（粘着力、せん断抵抗角）を求め、設計の資料とします。

各種試験、サウンディング等を行う

株式会社山梨地質で行う地盤調査は、地盤の硬軟、締まり具合の判定、および土層の構成を把握するための試料の採取を目的とする標準貫入試験、地盤の指標値としての変形係数、降伏圧力、極限圧力を求める孔内水平載荷試験、ボーリング孔あるいは井戸を利用して地盤の透水係数を求める現場透水試験、各種サウンディング等、さまざまな種類があります。

2種類の地盤調査を使い分ける

グランド・サポート株式会社の地盤調査は、戸建住宅の地盤調査として採用されているスクリューウエイト貫入試験（旧スウェーデン式サウンディング試験）や、ボーリングによって掘削した孔を利用して、1mごとに地盤の硬さを測定するボーリング標準貫入試験があります。それぞれに長所と短所があり、使い分けています。