静岡県の地盤調査事例

静岡県の地盤について

静岡市内では、巴川周辺の地下地質が軟弱なため、数年おきに沈下の状況を確認していますが、大きな地盤沈下は見られないようです。浜松市では、北区の北の部分に位置する三方原台地は地盤が固く、地震に強いです。

逆に隣の浜北区は地盤が弱いです。地震の強さで見ると、静岡県内で強いのは伊東市、次いで駿東郡小山町、伊豆市、熱海市と続きます。逆に、地震に弱いのは袋井市、次いで御前崎市、浜松市南区、浜松市西区と続きます。

浜名湖北部のうち、三ヶ日町や引佐町北部の山地には、蛇紋岩帯に沿った地すべり地が多数あり、地震時には山崩れの恐れがあります。浜名湖西部の砂礫層は比較的良い支持地盤ですが、地下水位の高い場所では、部分的に液状化する危険性があります。大崎半島は、複雑に河川の浸食が進んでおり、不安定な地盤です。

2種類の地盤調査を行う

地盤調査前の事前調査として、過去データを参考に、現在の状況を推測しながら現場で答え合わせを行います。調査内容としては、荷重により貫入と回転貫入を用い、住宅建築で多く用いられているポピュラーな地盤調査方法であるスウェーデン式サウンディング試験、地面に穴を開けて一定の深さごとに土を採取し、地層の深さや構成、強度を調べるボーリング調査があります。

さまざまな地盤調査を使い分ける

株式会社イートンの地盤調査はさまざまなものがあります。簡便でありながらも木造住宅での実績が1番高い調査方法であるスウェーデン式サウンディング試験、支持層の層厚、土質の確認、スウェーデン式サウンディング試験では貫入不可能な地層下への調査に用いるボーリング調査、スウェーデン式サウンディング試験では能力的に難しい支持層の確認を、ボーリング調査よりも安価にできるラムサウンディング試験等があります。

地盤改良工事の要・不要を判断する地盤調査

株式会社アートフォースジャパンは、地盤調査データから地盤解析を行い、新設計理論を構築して、地盤改良工事の要・不要を判断しています。地盤調査の内容としては、戸建住宅向けの主な試験であるスウェーデン式サウンディング試験、動的コーン貫入試験に分類され、オートマチックラムサウンディング試験として知られているラムサウンディング試験等があります。

見えない地面の中を可視化する地盤調査

株式会社ランドテクトで行う地盤調査にはさまざまなものがあり、地面を掘って地中の土や岩のサンプル（コア）を得ることにより、直接地盤を調べるボーリング調査、ボーリング孔内に挿入したゴム製のゾンデ（ゴム製の筒）に圧力をかけて膨らませ、ボーリング孔壁の挙動を調べる孔内水平載荷試験、従来の簡易貫入試験を改良したかんにゅうしけSH貫入試験等があります。