千葉県の地盤調査事例

千葉県の地盤について

台地面では、比較的海抜高度が高く、起伏の少ない平坦面で、関東ローム層と呼ばれる火山灰土で覆われています。自然堆積したローム土は安定しており、比較的大きな強度が期待でき、住宅地盤としては良好な場合が多い一方、下部の凝灰質粘土は部分的に軟弱になっている場合があり、注意が必要です。

谷底低地は、台地を形成していた土砂が再堆積した土や黒ボク土などが分布しており、非常に軟弱な地盤となっています。砂堆・砂丘は、周囲の海岸低地と比べて海抜高度がわずかに高く、海岸線に平行に分布しており、住宅地盤としては、比較的良好な場合が多いです。海岸の浅瀬を人工的に陸地化した広域埋立地は、厚い盛土が行われています。

盛土は、掘削残土や瓦礫などが主体となっており、その混在状況も不均一なため、自然堆積地盤と比べて不安定な状態にあることが多いです。東京湾沿岸に広く分布する標高の低い海岸低地は、地下水位が高く、上部には緩い砂や軟弱なシルトなどが分布しているため、標準的な基礎では、十分な耐力を確保することが困難です。

都川等の沿岸に広く分布する標高の低い氾濫低地は、地下水位が高く、軟弱な粘土やシルトが厚く分布しているため、長期的な沈下が問題になっている場所が多いです。

各種地盤調査を行う

地盤調査は、さまざまな種類の調査を行っています。スウェーデン式サウンディング試験は、一般的な住宅等の小規模建築物を対象にした地盤調査法です。標準貫入試験は動的な貫入試験であり、原位置における土の硬軟、締り具合、土層の構成を判定するためN値を求めるとともに、土の試料を採取する貫入試験方法です。平板載荷試験は、基礎を設置する深さまで掘削を行い、実際の建物に見合う荷重を与え、この荷重の大きさと載荷板の沈下との関係から、地盤反力係数や地盤の強さ等の支持力特性を調べることができます。

2万件以上の地盤調査実績

地盤調査については、創業以来、2万件以上の実績を持っています（2022年3月調査時点）。行う調査方法はいくつかあります。調査（機械）ボーリングでは、大きな設備（機械）を使用して、地盤中に穴をあけ、地盤中の土を採取し、また、さまざまな試験を行います。標準貫入試験では、ボーリング機械を使用して、地盤中に開けた穴で行う試験（原位置試験）を行います。スウェーデン式サウンディング試験では、地盤中に先端のとがった鉄製器具（スクリューポイント）を貫入し、そのときの抵抗を測定し、土の強さを求めます。

調査ボーリングを主に行う

道路・共同溝・下水道・堤防・団地造成などの公共事業や、ビル等建築物の設計にかかわる調査ボーリングを行っています。調査方法は、オールコアリング、サンプリングがあり、サンプリングには、固定ピストン式シンウォールサンプリングとロータリー式二重管サンプリングがあります。また、試験としては、孔内試験には現場透水試験と孔内水平載荷試験とがあり、原位置試験には、平板載荷試験とCBR試験とがあり、その他室内土質試験があります。

さまざまな地盤調査を行う

株式会社ジオテクノ・ジャパンで行っている地盤調査は、地盤の強度を調べるのに適しているスウェーデン式サウンディング試験、地盤の土質をより正確に判断し、的確な地盤評価を支援するスクリュードライバーサウンディング試験、原位置における土の硬軟・締り具合または土層の構成を判定するためのN値を求めるとともに土質試料を採取する標準貫入試験等があります。